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December 21, 2019 16:27

新しい概念を手っ取り早く学ぶ方法

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仕事を覚えるのが早い人と遅い人の違い

  • 早い人

    • 全体像(本やレポートで言えば目次)をまずは捉える
    • 頭の回転が早い遅い/記憶力の良い悪いに関わらず、必要かそうでないかを判断するスピードが早い
    • 必要でないと思ったところはバッサリ捨てる
  • 遅い人

    • 全体像を理解しようと思いつつ、頭から順番に理解しようとするので、結局最後になるか遅くなってくる
    • 最初から細部にこだわってしまう/完璧主義
    • 与えられた情報の順番にこだわってしまい、融通が効かない。今読んでいるインプットは、あなた自身のなんらかのアウトプットや次のアクションを決定づけるために最適化された順番ではない

概念把握の手順

  1. 全体感を掴む
  2. 当たり前だけど、なんらかのアウトプットのためにインプットを要するのであり、仕事であれ受験であれ研究であれ、求められているアウトプットを意識する。瞬時に紙に書き出せればOK。あとは意識しないですむ
  3. 情報文献を徹頭徹尾読まない
  4. 目次を読む。必要な箇所をフィルタリングすることから始める
  5. 目次情報を元に自分で概念マップを書いてみる
    • マインドマップやカード、一枚メモに書き出す
    • マインドマップの落とし穴は分類に陥ってしまうこと。
    • 優先順位をつけるのが本質なので順番や位置をガンガン変えられると良い(Dendoronはそういう意図で作られている)
  6. 重要な箇所とそうでない箇所に色をつける
  7. 重要でない箇所は読まない
  8. どこが主幹でどこが枝葉なのか。それは目標としたアウトプット次第なので、この際も最初に意識して書きだしたアウトプットに立ち返りつつ瞬時に判断する
  9. 重要だと思った箇所から読む/興味のあるところから理解を試みる
  10. その箇所がわからなかったら、わからなかった箇所に遡って読む
  11. 100点の理解を目指さない。そもそもインプット情報作者の想定する知識ベースをあなたが持っていないのは不思議ではないし、あなたのアウトプットを意識して書かれたインプット情報でもないものを全て読む必要はない
  12. このフェイズでは概念マップに理解した内容の要約を肉付けしていくと良い(勿論必要な箇所に必要な分だけ)
  13. 概念を整理して、記録に残す
  14. 情報を二次利用できる形にしておくと記憶にも定着しやすいし、次の仕事でも次の仕事でも必要な情報の取得がどんどん早くなるので、この習慣を続けると目標アウトプットへの到達自体が早くなっていく

情報の構造について

情報の構造にどんな類型があるか把握しておくと、どんなインプット情報に対しても、どのように整理(アウトプット)すれば良いのか、選択肢が瞬時に思いつくようになる。慣れてくれば自分の整理しやすい型ができてくる

  • リスト構造
    • 時系列の情報とか、機械的にノートテイクした議事録なんかはこれにあたる
    • 最初に必要な材料を並べる時は、構造や優先順位を意識せずに並べると良い。認知コストを必要としない形でできる
  • ネットワーク構造(参照構造)
    • ウェブの構造とか、人間の想起や記憶のメカニズムはこれに近い(そのために認知コスト低く、生み出しやすい形態の構造)
    • リスト構造(概念単位)にどれとどれが関連しているかという情報が追加されている。この手の構造はリスト構造から関連する情報を探して矢印で繋ぐだけでできてくるし、リスト項目数を2乗した2次元表として保存できる
    • こうしたリンクに制限はないのでリンク構造の次に認知コストが低い。(Scrapboxはこの点を意識して作られているように思う。だから書いてて気持ちが良い)
    • デメリットがあるとすれば、この構造のままだと共有しにくい(言うなれば自分自身のインプットだけであればこのレイヤーで十分だが、アウトプットとしてこの情報を読む側からすると、難易度高)
    • このレイヤーだと自分自身も概念がこんがらがっていて整理不十分のケースも多い
  • クラスター構造
    • 多分多くの人はブレインストーミングして、付箋をまとめる作業を経験したことがあると思う。あれはこの構造
    • まずはこの構造を目指すと楽
    • 意味の近しいものごとに塊を作り、ラベルを貼る
    • これをやっておくと概ね大きくなった塊は初期重要度が高いし
    • 小さな塊は独自の観点で面白い切り口の芽になる可能性も秘めている
    • 分類まで意識しない。この段階でも概念を動かせることが重要(だからカードが良い。この記事も参照)
  • 階層構造
    • 例えば普通のインデックス化された本とか、多くのドキュメントの形態がこれ
    • クラスター作っていると、クラスターとクラスター間の構造も整理されてくる。ここで上位概念と下位概念を整理していくと、自然に階層構造になる
    • 階層構造になっていると、これを読み取る人間にとっての認知負荷が低い(単純に慣れているし、情報構造があるので、必要な箇所とそうでない箇所を切り分けやすい。)
    • ただし最初のリスト構造や脳内のネットワーク構造から直接これに至ろうとすると落とし穴に嵌る可能性が高い!ここは肝かもしれない。(cf. エンジニアの知識生産術)

理想的な情報整理(インプットからアウトプットまで)の手順

情報整理を必要な情報の収集から目的のアウトプットを結びつけるまでと定義するならば、ここに到るまでのルートとしては、

  • リスト構造/ネットワーク構造→クラスター構造→階層構造を辿ることが多いことがわかる
  • これがシームレスにまとまった一連のコンセプトとしてKJ法があるように思うが、それについては後述していく

参考

  • cf. 7種類の情報構造
    • これら構造と同等なものがスキーマティックに描かれている。ここで挙げているものより3種類多いが、パラレル構造/表構造はリスト構造のリスト構造、レイヤー構造やズーム構造はネットワーク構造と概念的に大差ない